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【比較編:第25回】SIEM / XDR / SOAR の違いとは?

目次

1. 共通点と違いをざっくり整理

  • 共通点:すべて「セキュリティ運用を支援するプラットフォーム」
  • 違い
    • SIEM:ログを集めて「可視化・相関分析」する
    • XDR:エンドポイント・ネットワーク・クラウドなど複数領域を統合的に「検知・防御」する
    • SOAR:検知後の「対応(オーケストレーションと自動化)」を行う

👉 つまり、SIEMは「監視・分析」、XDRは「検知・防御」、SOARは「対応・自動化」に強い。


2. SIEM(Security Information and Event Management)

概要

  • 各システム(ファイアウォール、IDS/IPS、EDR、クラウドログなど)からログを収集し、一元管理する。
  • 相関ルールを定義して「不審なパターン」を検知。
  • 監査証跡やコンプライアンスにも活用。

代表製品

  • Splunk, IBM QRadar, ArcSight, Elastic (ELK Stack)

実務での使いどころ

  • 「誰がいつどこからアクセスしたか」を可視化
  • 「このIPから複数のログイン失敗がある」など横断的に分析

3. XDR(Extended Detection and Response)

概要

  • EDR(Endpoint Detection and Response)の発展形。
  • エンドポイント、メール、ネットワーク、クラウドなど複数のセキュリティ領域をカバー。
  • 高度な相関分析で 脅威をより早く発見し、隔離などの対応まで行える

代表製品

  • Microsoft Defender XDR, Palo Alto Cortex XDR, Trellix XDR, Trend Micro Vision One

実務での使いどころ

  • 端末で検知したマルウェアを即座にネットワークから隔離
  • EDRだけでは見えにくいクラウドログやメールとの関連性を統合的に分析

4. SOAR(Security Orchestration, Automation, and Response)

概要

  • インシデント対応の「自動化・効率化」を目的とする。
  • SIEMやXDRからのアラートを受け、プレイブックに従って 自動でチケット起票・隔離・通知 を行う。
  • 人手がかかる定型業務(アラート分類、IOC検索、ユーザー通知など)を軽減。

代表製品

  • Palo Alto Cortex XSOAR, Splunk SOAR (旧Phantom), IBM Resilient

実務での使いどころ

  • 不審メール検知 → IOC抽出 → 全社メールボックスから自動削除
  • 攻撃IP検知 → FW/IPSのブロックルールを自動追加

5. 3つの関係性(組み合わせ方)

  • SIEM:ログを「集めて分析」
  • XDR:複数の検知ポイントを「統合して守る」
  • SOAR:検知結果を「自動対応につなげる」

👉 典型的なSOC環境では、

  1. SIEMでアラート検知
  2. XDRで実際の脅威を隔離・封じ込め
  3. SOARで対応フローを自動化
    という流れが多いです。

6. まとめ

  • SIEM=ログを集めて可視化・相関分析
  • XDR=複数領域を横断して脅威を検知・防御
  • SOAR=検知結果に基づいて対応を自動化

SOCアナリストにとっては、

  • SIEMのクエリを読み書きできる
  • XDRの隔離・調査機能を理解する
  • SOARのプレイブックを改善できる
    ことがキャリアを広げる重要スキルになります。
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