はじめに
Cisco CCNA（Cisco Certified Network Associate）は、ネットワークエンジニアを目指す方や、ITインフラ分野でのキャリアアップを考えている方にとって最も人気のある認定資格の一つです。本記事では、CCNA (200-301) 試験の概要、認定要件、学習方法、おすすめの参考資料などを詳しく解説します。
1. Cisco CCNA (200-301) とは？
CCNAは、Cisco Systemsが提供するエントリーレベルのネットワーク認定資格です。
現在のCCNA試験（200-301）は、2020年2月24日に改訂され、それまでの複数のCCNA資格（Routing & Switching、Security、Wirelessなど）が統合されました。
1.1 CCNA認定を取得するメリット
- ネットワーク基礎の証明：ITインフラやネットワーク管理の基礎知識を持っていることを証明できる
- キャリアアップに有利：ネットワークエンジニア、クラウドエンジニア、サーバー管理者などの職種で評価される
- グローバルな認知度：世界中で認知されており、外資系企業や海外での就職にも役立つ
2. CCNA (200-301) の試験概要
2.1 試験形式
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験番号 | 200-301 CCNA |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数 | 100～120問 |
| 出題形式 | 選択問題、ドラッグ＆ドロップ、シミュレーション問題 |
| 合格基準 | Ciscoから正式なスコア基準は公開されていないが、約80%前後が目安 |
| 受験費用 | 300 USD (日本円で約45,000円, 変動あり) |
| 受験方法 | Pearson VUEテストセンターまたはオンライン試験 |
2.2 出題範囲
試験では以下のような分野が出題されます。
- ネットワークの基礎
- OSIモデル、TCP/IPモデル、サブネット、IPv4/IPv6アドレッシング
- ネットワークアクセス
- VLAN、STP、EtherChannel、ワイヤレスネットワーク
- IPコネクティビティ
- ルーティング、OSPF、EIGRP、静的ルーティング
- IPサービス
- DHCP、NAT、QoS、NTP、DNS、SNMP
- セキュリティの基礎
- ACL、ポートセキュリティ、VPN、ファイアウォール
- 自動化とプログラマビリティ
- SDN、API、ネットワーク自動化ツール（Python, Ansible）
3. CCNA合格のための勉強方法
CCNAを効率よく合格するためには、以下の方法を組み合わせて学習すると良いでしょう。
3.1 公式教材と参考書を活用
- Cisco Press公式教材
- “CCNA 200-301 Official Cert Guide, Volume 1 & 2” (Wendell Odom著)
- 日本語の参考書
- “徹底攻略 Cisco CCNA教科書” (技術評論社)
- “CCNA完全合格テキスト & 問題集” (インプレス)
3.2 実機やシミュレーターを活用
CCNA試験にはシミュレーション問題が含まれるため、手を動かして実践することが重要です。
- Packet Tracer（無料）：Cisco公式のネットワークシミュレーター
- GNS3（無料）：実機に近い動作を再現できるネットワークエミュレーター
- 実機ラボ（中古のCiscoルーター・スイッチを購入して構築）
3.3 模擬試験で試験対策
本番試験に近い環境で模擬試験を解くことで、試験時間の管理や苦手分野の特定ができます。
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4. CCNA合格後のキャリアと次のステップ
CCNA取得後のキャリアパスとして、以下のような選択肢があります。
4.1 ネットワークエンジニアとしての就職・転職
CCNAを持っていることで、ネットワークエンジニア、インフラエンジニア、ITサポート職 への就職・転職がしやすくなります。
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4.2 次の資格取得
CCNAを取得した後は、さらに上位のCisco認定資格や他のIT資格を目指すのもおすすめです。
- CCNP (Cisco Certified Network Professional)
- CompTIA Network+
- AWS Certified Solutions Architect – Associate
- LPIC-1 (Linux技術者認定)
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CCNA (200-301) は、ネットワークエンジニアを目指す上での最初のステップとして非常に価値のある資格です。
試験範囲が広いため、計画的な学習と模擬試験を活用することが合格のカギ となります。
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