目次
1. なぜ資格が重要なのか?
SOCアナリストにとって資格は「知識の証明」と「キャリアの切符」の両方の意味を持ちます。
- 採用・案件応募での基準:求人票に「Security+必須」「CISSP歓迎」と記載されることが多い
- 学習ロードマップとして活用:基礎から実務レベルまで体系的に知識を身につけられる
- 国際的に通用する:外資系やグローバルSOCでも通用する
2. 主要資格の概要
(1) CompTIA Security+
- レベル:入門〜基礎
- 内容:セキュリティの幅広い基礎(ネットワークセキュリティ、暗号、インシデント対応、リスク管理など)
- 特徴:
- SOC Tier1に求められる基本知識を網羅
- ベンダーニュートラルで幅広い視点
- おすすめ対象:IT基盤経験がある人で、セキュリティに初めて入る人
(2) SSCP(Systems Security Certified Practitioner)
- 発行団体: (ISC)²
- レベル:実務者レベル(Security+の次)
- 内容:アクセス制御、監査、インシデント対応、リスク、ネットワーク/通信セキュリティ
- 特徴:
- ハンズオン寄りでSOC業務に近い
- CISSPほど広範ではないが、実践力を証明できる
- おすすめ対象:SOCで2〜3年経験を積んだアナリスト
(3) CEH(Certified Ethical Hacker)
- 発行団体:EC-Council
- レベル:攻撃者視点の中級
- 内容:ペネトレーションテスト、マルウェア解析、攻撃ツールの理解
- 特徴:
- SOC Tier2〜3の「深掘り調査」「脅威ハンティング」に直結
- 実際の攻撃手法を体系的に学べる
- おすすめ対象:検知ルール作成や攻撃手法分析に進みたい人
(4) その他有力資格
- CISSP(上級・マネジメント志向)
→ SOCリーダーやCSIRTマネージャーに必須級 - GCIH(GIAC Certified Incident Handler)
→ インシデントハンドリングに特化、実務直結度が高い - CySA+(CompTIA Cybersecurity Analyst)
→ Security+の上位、SOC分析業務により直結 - Azure SC-200 / AWS Security Specialty
→ クラウドSOCやクラウド監視に必須
3. 学習ロードマップ(例)
- Security+ → SOC Tier1基礎(検知・トリアージができる)
- CySA+ または SSCP → SOC Tier2応用(分析・対応ができる)
- CEH / GCIH → 攻撃者視点・IR専門スキルを強化
- CISSP → SOCリーダー・マネジメント職へ
4. まとめ
- Security+:SOCの入り口、必須級の基礎
- SSCP / CySA+:実務者として信頼される証明
- CEH:攻撃手法を理解し、SOC Tier2/3へ進む切符
- CISSP / GCIH:マネジメントや高度IRに進むなら有効
SOCアナリストを目指すなら、まず Security+ → SSCP or CySA+ の流れが現実的。そこから CEH や クラウドセキュリティ資格 に広げるのがおすすめです。
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