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【キャリア・学習編】:【第18回】SOCアナリストのキャリアパス(Tier1からCSIRT・Threat Hunterへ)

目次

1. SOCアナリストの出発点

SOCアナリストは、サイバー攻撃の最前線で活動する「サイバー防衛のオペレーター」です。
最初に配属されるのは Tier1 で、主にアラート対応や初動調査を担当します。
ここで経験を積むことで、徐々に高度な分析やインシデント対応に進む道が開けます。


2. Tierごとの役割とスキル

Tier1:モニタリング&トリアージ担当

  • 役割
    • SIEMやEDRに上がったアラートを確認
    • 誤検知と真のインシデントを切り分け
    • 必要に応じてTier2にエスカレーション
  • 必要スキル
    • 基本的なセキュリティ知識(Security+レベル)
    • ログの読み方、正常/異常の見分け方
    • プレイブック通りの初動対応

Tier2:詳細分析・対応リード

  • 役割
    • Tier1から上がった案件を深掘り分析
    • 攻撃手法をMITRE ATT&CKにマッピング
    • インシデント対応(隔離、IOC収集、根本原因分析)
  • 必要スキル
    • EDRログやパケットキャプチャの解析力
    • 不審ファイル解析(静的/動的分析の基礎)
    • CEHやCySA+レベルの知識

Tier3:高度分析・改善

  • 役割
    • 難易度の高いインシデントの対応(APT、ゼロデイ攻撃)
    • 検知ルールの改善、プレイブックの最適化
    • SOC全体の分析基盤の改善(SIEMチューニングなど)
  • 必要スキル
    • 高度なマルウェア解析、フォレンジック調査
    • Threat Intelligence の活用
    • GCIHやOSCPなど高度資格が評価されやすい

3. SOCの次に広がるキャリア

CSIRT(Computer Security Incident Response Team)

  • 役割:社内インシデント対応の司令塔。SOCで検知されたインシデントを全社横断的に対応。
  • 必要スキル:IRフロー設計、経営層への報告、法務や広報との連携。
  • キャリア例:SOC → CSIRT → セキュリティマネージャー

Threat Hunter(脅威ハンター)

  • 役割:既存の検知ルールに引っかからない攻撃を能動的に探す。
  • 必要スキル:攻撃者視点(レッドチーム的思考)、スクリプトやクエリ言語(KQL, Splunk SPL)活用力。
  • キャリア例:SOC Tier2/3 → Threat Hunter → Threat Intelligence Analyst

セキュリティアーキテクト / コンサルタント

  • 役割:セキュリティ製品の導入・設計や全体戦略を担う。
  • 必要スキル:クラウド知識(AWS/Azure Security)、ゼロトラスト設計、CISSPやCISMなど。
  • キャリア例:SOC経験 → セキュリティアーキテクト → CISO候補

4. 学習とキャリア形成のヒント

  • 最初は広く学ぶ:Security+ や SSCPで基礎を固める
  • 次に深掘り:CEH、CySA+で分析力を強化
  • 高度化:GCIH、CISSPでIRやマネジメントへ
  • 実務経験を重ねる:ログ分析の積み上げが一番の財産

5. まとめ

  • SOCアナリストは Tier1 → Tier2 → Tier3 と段階的にスキルを磨く
  • その先に CSIRT、Threat Hunter、アーキテクト などのキャリアが広がる
  • 重要なのは「日々のログ分析の経験」と「学習の積み重ね」
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