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【第31回】SOCがやる不審メール対応の実務イメージ

求人票でいう「不審メール対応を含む実務経験」とは、ただ「怪しいメールを見たことがある」ではなく、SOCでインシデント対応プロセスに基づいて実際に調査・処置を行った経験を指します。

📧 SOCがやる不審メール対応の実務

目次

1. 不審メールの受付・一次分析

  • 社員や顧客から「怪しいメールが届いた」と報告を受ける
  • 受信サーバのログやメールヘッダーを収集
  • SPF/DKIM/DMARCの認証結果、送信IP、FromとReturn-Pathの整合性、エンコード形式を確認
    👉 「これはフィッシング?スパム?マルウェア配布?」を初期判断

2. 添付ファイル・URLの解析

  • 添付ファイル → サンドボックス(Cuckoo, FireEye, Palo Alto WildFire など)で動作分析
  • URL → ブラウザ隔離環境や URL reputation(VirusTotal, Cisco Talos, Google Safe Browsingなど)で確認
    👉 「実際にマルウェアを落とすのか」「偽ログインページか」を調査

3. 横展開調査

  • 受信メールログで「同じ不審メールを誰が受け取っているか」を確認
  • SIEMやログ検索で「社内の他ユーザに同一件名・同一URLのメールが届いていないか」を調査
    👉 拡散規模を把握

4. 封じ込め・除去

  • 受信メールボックスから該当メールを削除(Exchange, O365, Gmail 管理者コンソールなど)
  • 送信ドメインやIPをメールゲートウェイでブロック
  • URLをプロキシ/ファイアウォールで遮断
    👉 被害が出る前にアクセスできなくする

5. 被害有無の確認

  • ユーザがリンクをクリックしたか?添付を開いたか?EDR/ログで確認
  • 感染兆候(不審プロセス、通信先)を調査
    👉 実被害があればインシデント対応にエスカレーション

6. 報告・教育

  • インシデント管理システム(ServiceNow, Jira, Excel台帳など)に記録
  • 上長や顧客へ報告(「不審メールXX件、全削除、被害なし」など)
  • ユーザ教育(「この手の件名はクリックしないでください」など周知)

✅ まとめ

SOCにおける「不審メール対応」とは、

  1. 不審メールを収集・分析(ヘッダー解析、添付・URL確認)
  2. 横展開調査(誰が受け取ったか、被害範囲は?)
  3. 封じ込めと除去(メール削除、URL遮断)
  4. 被害確認(感染端末があるか調査)
  5. 報告・教育(関係者へのエスカレーションと利用者周知)

という 実務オペレーション一連の流れを指します。


👉 面接で聞かれたときは、
「不審メールを受け取った際に、ヘッダー分析やサンドボックス解析を行い、横展開調査で受信範囲を確認、影響メールを削除し、FWやゲートウェイでブロック、最終的に被害なしを確認して報告しました」
と答えると具体的で評価されやすいですよ。


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